「重量シャッターと軽量シャッターの違いは?」
「重量シャッターと軽量シャッターのどちらを設置すればいいの?」
防犯対策や防火対策を考え、シャッターの取り付けを検討している方もいることでしょう。しかし、重量シャッターと軽量シャッターの違いが分からず、どちらを設置しようかで悩んでいる方もいるはずです。
重量シャッターと軽量シャッターは、使用用途や耐用年数・価格が異なります。そのため、それぞれの特徴を理解して、自分に合ったシャッターを選ぶことが重要です。
そこで今回は、重量シャッターと軽量シャッターの違いについて解説します。あわせて、シャッターの選び方からおすすめ製作会社まで解説するため、シャッター選びの参考にしてください。
また、以下の記事では産業用扉導入の際におすすめのメーカーを紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
重量シャッターと軽量シャッターの違い

設備室や電気室、地下空間において、どのような視点でシャッターを選定すべきかを整理することが、2026年以降の施設計画では欠かせません。
重量シャッターと軽量シャッターの大きな違いは、鉄板の厚さです。軽量シャッターは1.0mm以下、重量シャッターは1.2mm以上とされています。
重量シャッターと軽量シャッターの特徴

ここからは、重量シャッターと軽量シャッターそれぞれの特徴を解説します。それぞれに長所や短所があり、使用用途も違ってくるため、下記を確認して自分に合ったシャッターを選びましょう。
重量シャッター
重量シャッターは、厚みがあり重量があることから、防犯・防火・防煙・防水対策として効果的です。
そのため、ビルや工場・倉庫・ガレージなど様々な場所で使用されています。建物の外部に設置することで、外部からの延焼や台風などの水害を防止してくれるでしょう。
また、建物内部で起こった火災を一区画に閉じ込めるために、建物内部に設置することもあります。ただし、軽量シャッターと比べると費用が高くなることに注意が必要です。
上記のように、厚みがあり重量があることから防犯だけでなく、防火・防煙・防水など様々な用途で活用できるのが、重量シャッターの特徴です。
軽量シャッター
軽量シャッターは、開閉時の取り扱いのしやすさから個人住宅の窓や、商店街の店舗などで多く採用されています。住宅の小窓に取り付けられる小さめサイズもあり、後付けも可能なため、防犯対策として設置しておくと安心です。
また、重量シャッターと比べると、費用もお手頃な価格に抑えられます。ただし、耐久性が低く、防火対策としての機能はないため注意が必要です。
上記のように、取り扱いがしやすく誰でも簡単に導入できるのが、軽量シャッターの特徴です。
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重量シャッターと軽量シャッターの徹底比較

ここからは、重量シャッターと軽量シャッターをさまざまな視点から徹底比較します。
- 重量シャッターと軽量シャッターの設置費用
- 重量シャッターと軽量シャッターの用途別おすすめ設置場所
- 重量シャッターと軽量シャッターの耐久性・メンテナンス性の比較
- 重量シャッターと軽量シャッターの防犯性・耐火性の違い
- 重量シャッター・軽量シャッターの電動式と手動式の違い
- 重量シャッター・軽量シャッターのカスタマイズオプション
それぞれについて詳しく解説します。
重量シャッターと軽量シャッターの設置費用
シャッターを取り付ける場合、シャッター本体の費用に加え、設置費用が掛かります。また、シャッターの種類によって、下記の通りに価格が異なるのです。
| シャッターの種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 軽量シャッター | 10万円程度から |
| 重量シャッター | 60万円程度から |
軽量シャッターより重量シャッターの方が約50万円ほど高く、電動になるとさらに費用相場が上がります。また、どの程度のサイズのシャッターをどこに取り付けるかによっても、価格は変動します。
ご自身の場合、シャッターを取り付けるとどの程度の金額になるか具体的に知りたいなら、業者へ見積もりを取るのがおすすめです。
重量シャッターと軽量シャッターの用途別おすすめ設置場所
重量シャッターと軽量シャッターは、それぞれ用途に応じた最適な設置場所があります。重量シャッターは、主に工場や倉庫、大型商業施設など、耐久性や防犯性が求められる場所に適しています。
強度が高く、開口部が広い建物にも対応可能なため、車両や大型機械の出入りが多い場所に最適です。一方、軽量シャッターは、店舗やガレージ、住宅の窓口など、比較的小規模な開口部に適しており、コストを抑えながら利便性を高める用途で活用されます。
軽量な素材を使用しているため開閉が容易で、電動・手動のどちらでも設置可能です。使用目的や設置場所の環境に合わせ、適切なシャッターを選ぶことが重要です。
重量シャッターと軽量シャッターの耐久性・メンテナンス性の比較
重量シャッターは、鋼製やアルミ製が一般的で、耐久性が高く長期間の使用に耐えます。ただし、開閉頻度が高いと部品の摩耗が進むため、定期的なメンテナンスが必要です。
特に、モーターやガイドレールの清掃・潤滑が求められます。一方、軽量シャッターは比較的簡易な構造で、部品の交換も容易ですが、耐久年数は重量シャッターに比べると短くなる傾向があります。
また、素材によっては錆びやすいものもあるため、防錆処理を施すことが推奨されます。どちらのタイプも、適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたり安全に使用することが可能です。
重量シャッターと軽量シャッターの防犯性・耐火性の違い

重量シャッターは、厚みのある鋼板や耐火性の高い素材を使用しているため、防犯性・耐火性ともに優れています。特に、火災時には延焼を防ぐ役割を果たし、消防法に基づいた防火シャッターとしての利用も可能です。
一方、軽量シャッターは、主にアルミや薄鋼板を使用しているため、重量シャッターほどの防犯・耐火性能は期待できませんが、防犯用ロックや補強材を追加することで強化できます。防火性能を求める場合は、防火認定を受けたシャッターを選ぶことが重要です。
重量シャッター・軽量シャッターの電動式と手動式の違い
シャッターの開閉方式には、電動式と手動式があります。重量シャッターは開閉に力が必要なため、電動式が主流です。
モーターを使用することで、大型のシャッターでもスムーズに開閉でき、遠隔操作やタイマー機能を搭載することも可能です。一方、軽量シャッターは小型で軽量なため、手動式でも十分に対応できます。
コストを抑えたい場合や、停電時でも使用できる利便性を重視するなら手動式が適しています。設置環境や使用頻度に応じて、適切な開閉方式を選ぶことが重要です。
重量シャッター・軽量シャッターのカスタマイズオプション
シャッターにはさまざまなオプションがあり、用途に応じたカスタマイズが可能です。例えば、採光窓を設けることで、閉鎖時でも室内に自然光を取り入れることができます。
また、防音仕様のシャッターを選べば、騒音対策としても有効です。さらに、遮熱機能を追加することで、夏場の室内温度上昇を抑え、省エネ効果も期待できます。
防犯性を高めるために、二重ロックや補強材を追加することも可能です。用途に合わせたオプションを選ぶことで、より利便性の高いシャッターを導入できます。
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BCP視点で見る開口部対策の優先順位とは

BCP(事業継続計画)において、開口部対策は単なる設備選定ではなく、事業停止リスクをどこで抑えるかを判断する重要な要素です。すべての開口部を同一水準で守るのではなく、設備の重要度や被害影響を踏まえて優先順位を整理する視点が求められます。こちらでは、BCP視点から開口部対策の考え方を整理します。
なぜ今シャッターがBCP対策として再評価されているのか
近年、集中豪雨や線状降水帯の発生増加により、都市部でも内水氾濫や地下浸水が頻発しています。これまで水害リスクが低いと考えられていたエリアでも、短時間に大量の雨水が流入し、建物内部へ浸水する事例が増えています。特に地下階や1階に設置されることの多い電気室や受変電設備、機械設備室は、浸水による被害を受けやすい空間です。
これらの設備が浸水すると、建物自体の損傷以上に深刻な問題として、電力供給の停止や設備機能の喪失が発生します。その結果、操業停止や長期間の復旧作業が必要となり、事業継続に大きな影響を及ぼします。
特に重量シャッターをベースとした防水仕様は、設備保護の観点からBCP対策において有力な選択肢として位置付けられています。
開口部対策の全体像
代表的な対策として、防水扉、防水シャッター、止水板が挙げられます。防水扉は、人の出入りを前提とした開口部に設置されることが多く、高い止水性能を確保しやすい点が特徴です。一方で、開口サイズが限定されるため、大型設備の搬入出や車両通行が必要な場所には不向きなケースもあります。
防水シャッターは、重量シャッターをベースに止水性能を高めた仕様であり、幅広い開口部に対応できる点が強みです。設備室や地下駐車場、搬入口など、大開口部を有する場所でも浸水対策を講じることができます。BCP対策としては、想定浸水高さや漏水許容量を踏まえた仕様検討が重要となります。
止水板は、比較的低コストで導入できる対策として広く採用されていますが、設置や撤去を人の手で行う必要があり、運用面での課題が残ります。緊急時に確実に設置できなかった場合、期待した効果を発揮できないおそれもあります。
BCP視点で整理する開口部対策の優先順位
最優先となるのは、設備室や電気室、受変電設備につながる開口部です。地下や1階の出入口、搬入口、ピット周りなどは、浸水時に事業停止へ直結するため、最も高い止水性能が求められます。
次点として、地下駐車場や機械室など、浸水すると復旧に時間がかかる区画の開口部が挙げられます。被害の長期化を防ぐ観点から、対策の優先度は高いといえます。
その次に、避難や動線に関わる出入口や共用部の扉が位置付けられます。人の安全確保と運用継続の両面から検討が必要です。
最後に、被害が生じても事業停止に直結しにくい一般区画の開口部があります。倉庫の一部などは、全体計画の中で段階的に対策を検討します。
設備室・電気室・地下で失敗しないBCP開口部対策

防災・減災分野では、設備単体の性能だけでなく、設計思想全体を重視する考え方が広がっています。KTXの防災・減災製品においても、防水や止水を単なる製品性能として捉えるのではなく、建物全体のリスクマネジメントの中で位置付ける姿勢が示されています。
この考え方では、浸水高さや浸水経路を想定したうえで、どの開口部をどのレベルまで守る必要があるのかを整理します。そのうえで、防水扉や防水シャッター、止水板といった手段を適切に組み合わせ、冗長性を持たせた設計を行います。
BCP対策において重要なのは、すべての開口部を同一仕様で守ることではありません。事業継続に直結する設備を優先的に保護し、被害を局所化することが求められます。その意味で、シャッターを含む開口部対策は、建築設備や運用計画と一体で検討すべき要素といえます。
こちらでは、こうした外部事例や思想を踏まえ、シャッターを事業継続設備として捉え直すことが、2026年以降の施設計画において重要になる点を整理しました。今後は、防犯や防火に加え、浸水対策という観点からも、開口部設備の役割を見直すことが求められます。
重量シャッターと軽量シャッターの浸水対策上の違いをBCP視点で解説

設備室や電気室、地下空間に設置されるシャッターは、浸水時に受ける水圧や漏水の影響を直接受ける設備です。重量シャッターと軽量シャッターでは、構造や部材の違いによって浸水時の挙動に差が生じます。こちらでは、浸水対策という観点から両者の違いを整理し、BCP対策における考え方を解説します。
重量シャッターがBCP対策で選ばれる理由

重量シャッターがBCP対策として評価される大きな理由の一つが、スラット厚と構造強度です。重量シャッターは一般的に鋼板厚が1.2mm以上とされ、軽量シャッターに比べてスラット自体の剛性が高く、外力に対する耐性に優れています。浸水時には水圧がシャッター面全体にかかるため、スラットのたわみや変形が生じにくい構造であることが、漏水抑制の観点から重要になります。
また、重量シャッターはガイドレールや巻取り部を含めた全体構造が堅牢に設計されていることが多く、開口部全体で水圧を受け止める設計が可能です。この構造的な余裕が、BCP対策として信頼性の高い評価につながっています。
止水パッキンやガイドレール構造との相性も、重量シャッターが選ばれる理由の一つです。防水仕様を前提とした重量シャッターでは、スラット端部やガイド部に止水パッキンを組み込みやすく、シャッター閉鎖時に開口部周囲との密着性を高める設計が可能です。
ガイドレール自体も剛性が高いため、パッキンの押さえ込みが安定し、浸水時に隙間が生じにくい点が特徴です。これにより、想定浸水高さに応じた漏水量のコントロールがしやすくなり、電気室や受変電設備など、浸水を極力避けたい空間の保護に適しています。
さらに、重量シャッターは防水シャッターへの拡張性が高い点も見逃せません。初期段階では防犯や防火を目的として導入した場合でも、後から止水性能を高める仕様変更や専用設計への切り替えが検討しやすい傾向があります。
BCP対策は一度で完成するものではなく、リスク評価の見直しや想定条件の変更に応じて段階的に強化されることが多いため、将来的な拡張余地を確保できる点は大きなメリットといえます。
軽量シャッターが“浸水対策に向かない”ケース
一方で、軽量シャッターは浸水対策として使用する際に注意が必要なケースが存在します。軽量シャッターはスラット厚が1.0mm以下であることが多く、構造的に軽量化されているため、浸水時の水圧に対してたわみやすい傾向があります。
このたわみが生じることで、スラット同士の接合部やガイド部に隙間が発生し、そこから漏水が起こるリスクが高まります。
特に、想定以上の水位が発生した場合には、軽量構造であるがゆえに止水性能を維持できず、結果として設備室内部への浸水を許してしまう可能性があります。
ガイド部からの浸水も、軽量シャッターで多く見られる課題です。軽量シャッターのガイドレールは、開閉のしやすさやコストを重視した構造となっていることが多く、防水を前提とした設計ではない場合があります。そのため、ガイドとスラットの隙間から水が回り込み、閉鎖していても浸水を完全に防げないケースが発生します。
止水パッキンを後付けすることで一定の改善は見込めますが、構造上の制約から、重量シャッターと同等の止水性能を確保することは難しいとされています。
また、軽量シャッターによる浸水対策は、応急対策にとどまりやすい点も注意が必要です。簡易的な止水板や土のうと併用することで一時的な対策は可能ですが、設置作業に人手を要し、緊急時に確実な対応ができないリスクが残ります。
BCP対策では、災害発生時でも安定して機能することが求められるため、運用に依存する対策だけでは十分とはいえません。
このように、軽量シャッターは必ずしも浸水対策に不向きというわけではありませんが、本来の用途を超えた使い方をした場合にリスクが顕在化しやすい設備であることを理解する必要があります。重要なのは「軽量シャッター=悪」と判断することではなく、用途や設置環境に対して適切な性能を求めているかどうかを見極めることです。
BCP視点で開口部対策を検討する際は、シャッターの種類そのものではなく、想定リスクと要求性能に対して構造が適合しているかを基準に判断することが重要です。
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浸水高さ別に見る開口部対策の選定目安

防水扉や防水シャッター、止水板といった対策を、感覚的に選ぶのではなく、想定条件に基づいて比較・検討する視点が不可欠です。こちらでは、BCP(事業継続計画)の観点から、想定される浸水高さに応じてどのような開口部対策を選定すべきかを整理します。
浸水高さを基準に開口部対策を整理する重要性
開口部対策を検討する際、まず明確にすべきなのが想定浸水高さです。浸水被害は一律ではなく、立地条件や排水計画、過去の被災履歴によって大きく異なります。想定浸水高さを曖昧にしたまま設備を選定すると、過剰投資や性能不足を招くおそれがあります。
BCP視点では、建物全体を完全に守ることよりも、事業継続に直結する設備を優先的に保護する考え方が重要です。そのため、開口部ごとに求められる止水レベルを整理し、浸水高さに応じた現実的な対策を選択する必要があります。
浸水高さ別|開口部対策の選定目安【比較表】
以下は、想定される浸水高さごとに、一般的に検討されやすい開口部対策の目安を整理したものです。実際の選定にあたっては、建物用途や周辺環境を踏まえた詳細検討が前提となります。
| 想定浸水高さ | 主な対策手段 | 適用の考え方 |
|---|---|---|
| ~0.5m | 止水板+既存シャッター | 応急的な浸水対策として有効ですが、人による設置が前提となるため運用面の確認が必要です。 |
| ~1.0m | 防水仕様の重量シャッター | 設備室や電気室の最低限のBCP対策として検討されるケースが多く見られます。 |
| ~3.0m | 防水扉+防水シャッター | 地下空間や重要設備を守るため、複合的な対策が求められる水準です。 |
このように、浸水高さが高くなるほど、単一設備による対策では不十分となり、複数の開口部対策を組み合わせた設計が必要になります。
BCP対策で求められる開口部設備の要求性能整理
BCP視点で開口部対策を検討する際は、重量シャッターか軽量シャッターかといった区分だけでなく、どの性能をどこまで求めるかを明確にすることが重要です。特に浸水対策では、想定条件を数値や運用面から整理したうえで、設備仕様を検討する必要があります。
・浸水高さ
想定される最大水位を基準に、シャッターや扉が受ける水圧を整理します。設計浸水高さを超える条件では、単一設備による対策は成立しません。
・漏水量
完全止水を前提とするのか、許容できる漏水量を設定するのかによって、必要なシャッター仕様は大きく変わります。電気室や受変電設備では、微量の漏水でも致命的となる点に注意が必要です。
・操作性
災害発生時に確実に閉鎖できるか、停電時の手動操作が可能かなど、緊急時の運用性を確認します。人手や時間に依存しすぎる仕様は、BCP上のリスクとなります。
・復旧性
浸水後の排水や清掃、再稼働までの工程を想定し、部材交換や点検が容易な構造であるかを確認します。復旧に要する時間は、事業継続計画の成否を左右する重要な要素です。
低水位域での対策における注意点
想定浸水高さが0.5m程度の場合、止水板を中心とした対策が選ばれることがあります。コストを抑えやすく、後付けしやすい点がメリットですが、設置のタイミングや作業手順がBCP上のリスクとなることがあります。災害時に人手が確保できない場合、十分な止水効果を発揮できないおそれがあるため、運用計画とセットで検討する必要があります。
中水位域で重視される防水シャッターの役割
想定浸水高さが1.0m前後となる場合、防水仕様の重量シャッターが有効な選択肢となります。重量シャッターは構造強度が高く、水圧に対して安定した性能を発揮しやすい点が特徴です。止水パッキンやガイドレール構造を含めた設計によって、漏水量を一定範囲に抑えることが可能となり、BCP対策として信頼性の高い設備といえます。
高水位域では複合対策が前提となる
想定浸水高さが3.0mを超えるようなケースでは、防水シャッター単体での対応は現実的ではありません。防水扉や止水壁などと組み合わせ、建物全体で浸水経路を遮断する設計が求められます。このレベルの対策では、初期段階から設計者や設備業者と連携し、開口部ごとの役割分担を明確にすることが重要です。
浸水高さ別整理をBCP計画にどう活かすか
浸水高さ別の対策整理は、BCP計画を具体化するための有効な手段です。想定条件を数値で示すことで、設備仕様や投資判断の根拠を明確にできます。こちらでは、浸水高さという軸で開口部対策を整理しましたが、最終的には建物の重要度や復旧目標時間と照らし合わせて判断することが求められます。
浸水対策は単なる設備選定ではなく、事業継続を支える計画の一部として位置付けることが重要です。
重量シャッターと軽量シャッターを選ぶポイント

ここからは、重量シャッターと軽量シャッターを選ぶポイントとして下記3つを解説します。
シャッターの使用目的に応じて、適したシャッターを選びましょう。
目的
重量シャッターや軽量シャッターには、防犯機能や防火機能を付けることができます。シャッターを取り付ける目的によっては、防犯機能や防火機能を付けた方が良い場合があるので、取り付け時に一度検討しましょう。
例えば、個人の自宅にシャッターを取り付けるなら、防犯機能があると安心です。一方で火災の可能性が特段高いわけではないため、防火機能はそこまで必要ではないでしょう。
反対に、工場などにシャッターを設置したいなら、防犯機能に加え、防火や防煙機能もあった方が安心といえます。このように、シャッターを取り付ける場所や目的に合わせて、適切な機能の追加を検討しましょう。
操作方法
1つ目のポイントは、操作方法から選ぶことです。シャッターの操作方法には、手動と電動の2種類があります。
手動シャッターは自力で開閉する手間がかかりますが、価格は電動よりも安く導入しやすい点がメリットです。また、作りが電動よりもシンプルなため、故障のリスクも低いでしょう。ただし、シャッターの開閉には力が必要であり、女性などの力が弱い人の場合はうまく扱えないこともあります。
一方、電動シャッターは、リモコンを使って誰でも簡単に開閉できるため、力や手間もかかりません。加えて、離れた場所からでも開閉操作ができることから、天候に左右されることなく快適に利用できます。しかし、電動シャッターは価格が高く、電動部分の故障リスクも高いです。
上記のことから、使用者や使用頻度を考えて自分に適した操作方法を選びましょう。
開閉方式

2つ目のポイントは、開閉方式から選ぶことです。シャッターの開閉方式は、大きく分けると『上下式』と『横引き方式』の2種類があります。
上下式はさらに、低価格で導入できる『巻き上げ方式』と、開閉スピードが速くて音も静かな『オーバースライダー方式』に分類することが可能です。
巻き上げ方式は低価格で導入できる分、つくりがシンプルで開閉音が大きめとなっています。オーバースライダー方式はスムーズに開閉できますが、天井部分の高さがなければ設置できないことに注意が必要です。
「天井に高さはないけれど、横側にスペースがある」という方は、シャッターを横へスライドさせて収納するタイプの横引き方式がおすすめです。横引き方式は、手動でも開閉がしやすく、コストパフォーマンスも高いため安価で導入できます。
シャッターを導入するスペースや予算を踏まえて、自分に合った開閉方式を選びましょう。
材質
3つ目のポイントは、シャッターの材質から選ぶことです。シャッターの材質は、耐用年数や手入れの必要性・見た目のデザインなど、様々な面に影響します。シャッターの材質は、ステンレス製やスチール製・アルミ製など様々です。
ステンレス製はさびや腐食に強く、防火効果も高いため、品質面では最も優れている素材です。一方で、費用が高くなりやすい点には注意が必要でしょう。
スチール製は、費用をステンレス製の半分程度に抑えられることもあり、安さを重視するならおすすめです。ただし、ステンレス製と比べるとサビや腐食に弱い傾向にあります。
アルミ製はさびや腐食に強く、価格はステンレス製とスチール製の中間となります。
上記のようにシャッターの材質は、費用や耐久面のバランスを見て選ぶといいでしょう。
形状
重量シャッターや軽量シャッターを選ぶときは、どのような形状にするかにも気を付けましょう。というのも、シャッターの形状は大きく分けて3種類あり、それぞれ特徴が異なるからです。
- 6センチ幅のスラットが連続して並んでいる「スラットシャッター」
- 細いパイプが並び、シャッターの中まで見える「グリルシャッター」
- 上部はグリルシャッター状で光を取り入れることができ、上部以外はスラットシャッター状で目隠し効果のある「上部解放シャッター」
中でも「スラットシャッター」は、安価で一般的に使われることの多い種類です。目隠し効果が高く、倉庫や店舗など様々な場所で使われています。一方で「グリルシャッター」は中が見えるため、展示物を見せるなどの使い方も可能です。
どのような形状のシャッターが良さそうか、希望に合わせて確認してみましょう。
重量シャッターと軽量シャッターを購入する会社選びのポイント

重量シャッターと軽量シャッターを購入する場合、どの会社を選べば良いか迷うこともあるでしょう。その場合、下記の2つの視点を大切にして選ぶのがおすすめです。
設置実績が豊富な会社を選ぶ

重量シャッターや軽量シャッターを購入する会社選びに迷ったら、シャッターの設置実績が豊富な会社を探すと良いでしょう。設置実績が豊富な会社なら、シャッターの形状や種類に迷っていても適切なアドバイスをもらえるはずです。
設置実績が豊富な会社かどうか判断するには、会社のHPに掲載されている施工事例を確認するのがおすすめです。ご自身に近そうな事例が特に豊富にある会社なら、安心して設置をお任せできるでしょう。
メンテナンスなどアフターフォローが充実している会社を選ぶ
メンテナンスなどのアフターフォローが充実している会社を選ぶのも、シャッターを購入する上で重要なポイントです。というのも、重量シャッターや軽量シャッターは部品劣化がしやすく、錆等が発生しやすいのです。長く使うには、定期的なメンテナンスが必須となります。
また、アフターフォローが手厚い会社なら、突然シャッターが開かなくなったときに緊急で修理対応をしてくれる場合もあります。何かあったときのために、できるだけアフターフォローが充実している会社を選びましょう。
【大型扉・特殊扉】重量シャッターと軽量シャッターのおすすめ製造会社
ここからは、重量シャッターと軽量シャッター、および大型扉・特殊扉のおすすめ製造会社として下記3社を紹介します。
それそれ、実績が豊富で魅力的な製造会社となっています。
三和鋼業

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 三和鋼業株式会社 |
| 住所 | 〒661-0978 兵庫県尼崎市久々知西町2-39-2 |
| 電話番号 | 06-6429-8456 |
| 公式サイト | https://sanwa-door.jp/ |
三和鋼業は、1970年に大型扉・特殊扉の専門メーカーとして設立した会社です。これまでに培われてきた高い技術力により、他社では取り扱いできない専門性の高い大型扉から、工場・倉庫・美術館などを含む商業施設の特殊扉製造を幅広く取り扱っています。
創業以来、フルオーダーメイドでのモノづくりにこだわってきたからこそ、一つとして同じ製品はありません。三和鋼業でなら、あなたの使用目的を踏まえてあなたにぴったりの製品を届けてくれるでしょう。
また、過去には建築家『安藤忠雄氏』が手掛けるカーテンウォールの部材製造にも携わるほど、デザイン性や機能性に優れた製品を作る技術も有しています。
三和鋼業の特徴や施工事例について詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

三和シヤッター工業

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 三和シヤッター工業株式会社 |
| 住所 | 〒175-0081 東京都板橋区新河岸2-3-5 |
| 電話番号 | 03-5998-9111 |
| 公式サイト | https://www.sanwa-ss.co.jp/ |
三和シヤッター工業は、シャッター・ドアをはじめとする建築用製品の販売・施工や修理・点検などを行う総合建材メーカーです。『安全・安心・快適』をスローガンに、都市空間や商空間・住空間のさまざまなシーンで、ユーザーの笑顔や幸せを守る製品を手掛けています。
そのため、緊急修理やメンテナンスに迅速に対応できるよう、24時間・365日・年中無休のフルタイムサービス体制を業界に先駆けて導入しました。
上記のような企業努力が実を結び、シャッター・スチールドアの国内シェア率がトップクラスを誇ります。三和シヤッター工業でなら、安心して活用できる性能の高いシャッターが手に入るでしょう。
三和シヤッター工業の特徴や施工事例について詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

金剛産業

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 金剛産業株式会社 |
| 住所 | 〒104-0053 東京都中央区晴海1-8-12 |
| 電話番号 | 03-3534-1800 |
| 公式サイト | https://www.kongo.net/ |
金剛産業は昭和35年に設立して以来、産業用オーバードアー・住宅ガレージ・大型扉・特殊扉などを扱っている会社です。よりユーザーに適した製品を提供するために、営業からメンテナンスまで責任を持って仕事を完結させる一貫体制を構築しています。
営業担当はユーザーの要望を的確に把握し、開発・設計担当は安全で優れた製品の図面を描き、製造・施工担当は熟練の技を駆使して製品を作り上げてくれるでしょう。また、製品納入後はユーザーの立場に立った、きめ細やかなサポートも実施しています。
上記のように一貫体制の整っている金剛産業でなら、安心して任せられるでしょう。
金剛産業の特徴や施工事例について詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。

重量シャッターなら三和鋼業がおすすめ!

重量シャッターは、多くの施設で使用されている大型の扉であり、その設置や性能には高い技術力と信頼性が求められます。特に工場や倉庫、格納庫など、重い荷物を運ぶための設備や高い安全性が必要な場所では、強度や耐久性、さらに操作性が非常に重要です。
ここでは、三和鋼業が提供する重量シャッターの特徴とその強みについて詳しく解説します。各項目を通じて、重量シャッターを選ぶ際に必要な情報をしっかりと把握しましょう。
以下でそれぞれの項目について、詳しく解説します。
高耐久・高機能の重量シャッター
三和鋼業の重量シャッターは、高耐久性と高機能を兼ね備えており、過酷な条件での使用に耐えることができます。特に、工場や倉庫など、大型設備で頻繁に使用される環境でも長期間安定した性能を発揮する設計がされています。
シャッターには高品質な材料と最新技術が使用されており、長期間の使用においても劣化が少なく、耐久性に優れた構造が特徴です。
また、高機能設計によって、操作が非常にスムーズで、重いシャッターを効率的に開閉できます。この性能の高さは、日常的に利用するだけでなく、特殊な状況下でも問題なく機能するため、信頼性の高い選択肢となるでしょう。
特許技術による革新的な施工法
三和鋼業は、独自の特許技術を用いて、重量シャッターの施工方法に革新をもたらしています。特に注目すべきは、「大型扉台車方式工法」という新しい技術です。この工法は、従来の方法に比べて作業効率を大幅に向上させ、作業員の安全性を確保することができます。
また、現場での設置作業を迅速かつ安全に行えるため、工期短縮と省力化にも貢献しています。この特許技術は、クレーンを使った大型扉の設置を効率化し、全体の作業がスムーズに進行するため、建設現場での負担を大きく軽減することができます。
これにより、高品質な施工が可能となり、顧客にとっても信頼できる選択肢といえるでしょう。
優れた耐風圧性能を実現
三和鋼業の重量シャッターは、耐風圧性能においても優れた特長を持っています。特に、風速13m/s以上に対応可能な設計が施されており、風の強い地域や高風速が予想される場面でも、その性能を発揮します。これにより、空港や港湾施設、倉庫など、厳しい環境でも安心して使用することが可能です。
また、重量シャッターの構造には、風圧を分散させる設計が採用されており、強風にさらされても耐えることができ、シャッターが破損するリスクを最小限に抑えることができます。この耐風圧性能は、大型施設や工場など、風圧に弱い構造物にとって重要な要素となるでしょう。
省力化と省スペース化を実現した設置方法
三和鋼業は、省力化と省スペース化を実現する設置方法を導入しています。特に、台車方式工法を使用することで、現場での作業効率が向上し、設置スペースを有効に活用することが可能です。この工法では、工場内で事前にユニット化した部品を現場で設置することができ、施工時間の短縮とともに安全性が向上します。
また、これにより現場での作業員の移動スペースが確保され、限られたスペース内で効率的に作業が進められるため、建設現場の負担が大きく軽減することが可能です。省力化と省スペース化の両立は、現代の建設業界において非常に価値のある要素となっています。
安全性を最優先に設計された操作システム
三和鋼業の重量シャッターは、安全性を最優先に設計されています。操作スイッチが進行方向のみ操作可能であり、速度は歩行速度より遅く設定されているため、運転者は常に目視で確認しながら安全に操作を行うことができます。
この設計により、シャッター操作中に挟まれるリスクや事故の可能性を最小限に抑えることが可能です。
また、安全対策として、運転中に異常が発生した場合には警告装置が作動し、速やかに対応できる体制が整っています。これにより、使用者にとって非常に安心できる製品となっています。
会社選びで迷った場合の対処法

重量シャッターや軽量シャッターを取り扱っている会社は、複数あります。そのため、どの会社に依頼するか迷うこともあるでしょう。そんなときは、下記の2点を試してから見極めるのがおすすめです。
それぞれ、具体的な内容を見ていきましょう。
見積もり依頼を出す
会社選びに迷ったら、まずは見積もり依頼を出しましょう。見積もり依頼は大抵の場合無料なので、迷っている会社すべてに出してもらうのがおすすめです。
ある程度見積もりがそろったら、金額を比較してみてください。予算内に収まらない会社から省いていくのも良いでしょう。もし予算内に収まる会社が複数あるなら、一番安価な会社に依頼するか、一度実際に相談してから決めてみてください。
実際に相談してみる
見積もりを確認しても複数社で迷っている場合は、実際に相談してみるのがおすすめです。実際に担当者と話してみて、納得のいく説明があった会社や、自分に合った商品を分かりやすく提案してくれたところを選ぶのも良いでしょう。
また、相談する際は、不明点があれば納得がいくまで質問してみてください。そうすることで、後からトラブルになることも避けられます。ご自身にとって気になる点を解消しつつ、適切なシャッターを提案してくれる会社を選びましょう。
重量シャッターと軽量シャッターの仕様相談、見積の依頼は三和鋼業がおすすめ!
まとめ

今回は、重量シャッターと軽量シャッターの違いについて解説しました。重量シャッターと軽量シャッターの違いは、鉄板の厚さによる強度の違いです。
重量シャッターは、厚みがあり重量があることから、防犯だけでなく防火・防煙・防水対策として有効となります。軽量シャッターは、開閉時の取り扱いがしやすく、費用もお手頃です。
上記のように、それぞれに利点があるため、自分の使用目的に応じて適したシャッターを選びましょう。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。
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